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ふるさと、あるこ。自分と向き合う、自分をみつける。こころを描く。
2008年02月号
自分と向き合う、自分をみつける。こころを描く。
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楽しい気分で描いた絵と、悲しい気分で描いた絵をくらべてみてください。 絵は、心をうつし出す鏡かもしれません。 |
智恵子記念館 心を形にした、ふくしまの女性。
智恵子記念館は、智恵子の生家の裏手にあります。
館内に入ると、ほほえむ智恵子がしずかに出迎えてくれます。
作品を通して、智恵子の心にふれてみましょう。
高村智恵子は、1886年(明治19年)、旧安達町に生まれました。中学校卒業後はお嫁に行くことが当然だった時代、智恵子は大学に進学し、洋画家をめざしました。その後高村光太郎(※)と出会い、まずしいながらもともに創作活動を続けます。途中、智恵子は病にたおれ、以前のように洋画を描くことがむずかしくなってしまいました。しかし、智恵子の創作意欲はおとろえるどころか、絵筆をはさみに変え、あざやかで自由な紙絵を作り始めたのです。
今回紹介する「智恵子記念館」では、智恵子の生い立ちをはじめ、油絵や紙絵などの作品を紹介しています。小学校の来館も多く、子どもたちは智恵子の作品から「決まりにとらわれることなく、自分らしさを表現する大切さ」を学んでいるそうです。
館長は、「同館では、12年前から毎年『紙絵コンクール』を開いています。県内の小学生からたくさんの応募がありますが、『かんたんそうで色使いがむずかしかった』『思い通りの形になかなかできなかった』という声が多くあります。上手に表現するには練習を重ねればいい。でも、ありのままの気持ちを表現することは、自分の内面と向き合わなければできません。子どもたちには、目にしたものや感じたことを形にし続けた智恵子から、夢や希望をつらぬくことの大切さを学んでほしいと思います」と言います。
※智恵子の夫であり、中学校の国語の教科書に掲 載されている「智恵子抄」の著者。

心の病にかかった智恵子は、1年ちょっとの入院生活で1200点以上もの紙絵を作りました。
光太郎から贈られた色紙(いろがみ)のほか、梱包紙やふうとうなどを用いて、食事に使われている食材や病室にかざられた花を題材に作っていました。

A)階段スペースから、さっそく智恵子の紙絵にふれることができます。
B)智恵子をモデルにした光太郎の銅像。天窓から入り込む光を受け、神々しく見えます。
C)智恵子の学生時代のデッサン。のびやかで力強い作品は、何かを語りかけてくるようです。
D)手のこんだ物、シンプルな物。ホールに飾られている数々の作品からは、智恵子の精神状態がうかがえます。
E)家族や恩師への手紙、雑誌に掲載されたアンケートの回答など、智恵子の内面がうかがえる展示物が充実しています。写真の中でまっすぐ前をみつめる智恵子。心の内を知ることで、紙絵にこめられた純粋な創作への思いを感じ取ることができるでしょう。


【DATA】
●住 所/福島県二本松市油井字漆原町36
●電話番号/0243-22-6151
●休館日/水曜と年末年始
●開館時間/9:00〜16:30




