ふくしまこども新聞は、福島県中地区(郡山市、須賀川市、田村市、三春町、小野町、鏡石町、天栄村、古殿町、平田村、石川町、浅川町、玉川村、本宮市、大玉村)の
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集中豪雨のりゆう

2010年10月号

ことしは、ひんぱんに、集中的に強い雨がふっていますね。
以前はあまりなかったことがいま日常的におきている理由を福島大学副学長の渡邊明さんに教えてもらいましょう。

 

まずは、太陽と地球のかんけいからお話します。北極星の方角から見ると、地球は太陽のまわりを時計とはんたいまわりでまわっています。そのとき、地球のじくはおよそ23.4度かたむいています。

地球はまるいので、場所によって太陽の光が均一にあたりません。右のイラストのように、太陽の光がたくさん届く赤道でいちばん熱く、少ない北極・南極は冷たくなります。

地球の表面には、大気の層があります。これは空気といって、太陽から受ける強い紫外線などをさえぎるほか、水蒸気や二酸化炭素(CO2)をふくむため保温するやくわりもあります。
この大気の層のなかでは、赤道付近ではあたたかい空気による高気圧が、極(北極・南極)付近ではつめたい空気による低気圧がうまれます。それらは、おたがいぶつかりあい、ウネウネと「蛇行運動」をして移動します。そのため、「蛇行運動」の冷たい空気のところでは寒く、暖かい空気のところでは熱くなり、同じ夏でも猛暑になったり冷夏になったりします。

気候が変わるのは自然なこと。問題は、蛇行運動を支配する赤道と北極・南極の気温差の変化です。
太陽の光は、大気にただようほこりや雪に反射されます。今までは北極・南極のまわりに雪があったので反射し、大気の外へ熱を放射し、気温があまり上がりませんでした。しかし、大気中のCO2の増加によって、わずかに気温が上がると地球全体の雪の量がへり、太陽の熱を吸収するエリアが増えたので、ますます気温が上がりはじめました。
そのため、北極・南極と、赤道との気温差が小さくなり、蛇行運動の波が大きくなりました。そしてつめたい空気がより南に行き、あたたかい空気がより北に行くため、極端に温度差が大きくなり積乱雲が発生しやすくなりました。この発達した積乱雲が「集中豪雨」をもたらします。

 

 

福島県は、会津・中通り・いわきの3つの地域で気候が分けられますね。山によってへだてられた地域は、日本海から入りこむ季節風や、太平洋から入りこむ季節風によって、雨や雪のふり方が変わり、それぞれ異なる気候をもつのが特長です。 

しかし、さいきんは気圧の蛇行運動の影響で、風の吹き方や水蒸気の運ばれ方が異なるので、同じ会津地方だけを見ても気候が変わってきています。南会津は雪が増えているのにたいして、北会津(会津若松・喜多方など)が減っているのです。また、郡山市で7月におきた集中豪雨も記憶に新しいでしょう。わたしたちの身近でも、気候の変化を十分に感じとることができます。

 

 

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