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学校訪問Vol.9 「福島県立あぶくま養護学校」
2007年01月号

日々の挑戦を自信に変え、将来の可能性を広げる子どもたち。
社会で自立するための、小さな“積み重ね”の生活。
あぶくま養護学校の校章には、子どもが虹をあおぐ姿が描かれています。それを象徴する場所が、校内のスロープです。アーチ型天井の下には、両手を広げても収まらないほどのキャンバスが並び、子どもたちの絵が力強くのびやかなタッチで表現されています。そこには、胸にある思いを外の世界へ発信するパワーが満ちています。
同校は、知的発達におくれのある子どもたちが学んでいる学校で、自立と社会参加を目標に小中高一貫教育が行われています。国語や算数など教科の授業に加え、小学部では着がえや食事など、生活習慣を身に付ける練習をくり返し、中学部では仲間との作業を、高等部では社会参加を想定した学習を行っています。
校内には、友だちと音楽に合わせて歌ったり、ものづくりに真剣にとりくむ子どもたちの姿があります。障がいのある子にとって、健常者と同じような生活を送ることはかんたんではありません。しかし、一つひとつの課題にチャレンジする子どもたちの表情は晴れやか。理由はこの学校の方針にあるようです。

チャレンジが自信へとつながる。
学校教育目標は、『明るく やさしくたくましく』の三つ。子どもたちの豊かな感性や持っている力を最大限に伸ばすことに力を入れています。「大切なのは、何かにチャレンジする前に、『できない』『無理だ』とあきらめないことです。たとえば、ふでを自由に使えない子がいたら、思いきり絵が描けるよう、大きなキャンバスを用意すればいいんです。障がいの有無に関わらず、子どもたちには思いのままに表現する力があるんですから」と原教頭先生は話します。
学校や家族のサポートによって育まれているチャレンジ精神。『やろうとする』気持ちは、行動範囲を広げることにつながり、そこでの経験が自信に変わっているようです。子どもたちは、たくさんの挑戦を積み重ね、高等部を卒業するころには、一人の社会人として自立できることを目指してがんばっています。




