ふくしまこども新聞は、福島県中地区(郡山市、須賀川市、田村市、三春町、小野町、鏡石町、天栄村、古殿町、平田村、石川町、浅川町、玉川村、本宮市、大玉村)の
小学校と郡山市内の私立幼稚園を中心に毎月6万部発行しています。

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学校で!おうちで!アイデア運動はじめよう!

2011年12月号

[おはなし]
PEP Kids郡山プレイリーダー 福島県体育協会認定
アスレティックトレーナー 阿部直樹さん

Q)運動は成長にどのような影響をあたえますか?

子どものうちにしか身につけられない力があります。体の面でいえば神経系です。
2才までに、もっとも成長する神経系は、脳をはじめ、体内に様々な神経回路を張りめぐらせます。その年齢までに沢山の運動を通して様々な動きを経験すると、中学校や高校で新たなスポーツをはじめても応用がききます。小学生のうちはひとつの競技にしぼらず、幅広く経験しましょう。
心の面では、人と関わる力を身につけられます。鬼ごっこひとつをとっても、独自のルールを仲間と話し合って決めて、チームワークを大切にしながら遊ぶので、社会性を得られます。

Q)成長に合わせた運動を教えてください。

成長期には「成長痛」があります。これは、骨が伸びているのに対して筋肉の成長が追いついていない場合におきる事が多いです。年齢によって適切な運動が変わるので、理想の運動を適度にこなしましょう。

理想の運動(小学生)
低学年 > あそびの要素を取り入れた運動
中学年 > 腕立て、腹筋など基本的なエクササイズ
高学年 > 中学年の運動量を増やす

Q)子どもたちの体力・運動量の傾向を教えてください。

体力・運動量ともに下降傾向にあります。理由のひとつは、鬼ごっこやメンコなど体を使ったあそびをしなくなっていること。今は、遊びというと部屋でテレビゲームなど、体を使わない行動を指すことが多く、運動となかなかリンクしません。もうひとつは、ひとつの運動に特化しすぎていること。たとえばサッカーだけ、野球だけをやっている子も少なくないでしょう。そうすると運動の総合力は伸び悩んでしまいます。

Q)震災後、福島の子どもたちの体力・運動量に変化はありますか?

統計は取れていませんが、確実に下がっていると思われます。福島県外と比べて、あそぶ場所が減少しています。トレーナーとしていくつかの小学校を訪問し「遊ぼう」と言うと、「遊んでいいの?」「どこで遊べばいいの?」と、今まではなかった質問を受けるようになりました。
震災以前であれば、子どもたちは健全な興奮状態で運動をしていましたが、震災後は感情を爆発させて運動しているように見えます。取っ組み合いをはじめたり、勝手に走り回ったり、自分の気持ちをコントロールできていないように思われます。

Q)ふくしまこども新聞の保護者アンケートの結果、震災後「疲れやすい」「寝つきが悪い」「ケンカをしやすい」「体重が増加した」「食欲不振」との返答が多くありました。運動と関連しますか?

少なくともあると思います。「疲れやすい」「寝つきが悪い」は、生活リズムの乱れによる寝不足です。運動量が減ったぶん、疲れにくくなり、寝つきが悪くなる。そうすると早起きができなくなり、朝ごはんを抜いて、昼ごはんにたくさんの量を食べる。満腹感で午後は眠くなり、帰宅するころようやく目が覚めるという悪循環に陥っていませんか?
「ケンカをしやすい」は、保護者の不安がダイレクトに影響している可能性があります。
「体重が増加した」「食欲不振」など食に関しては、もともとの生活環境にもよります。食欲不振の場合はストレスの影響かもしれません。

 


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