- 02月号
- 12月号
- 11月号
- 09月号
- 08月号
- 03月号
- 02月号
- 01月号
- 12月号
- 11月号
- 10月号
- 08月号
- 07月号
- 06月号
- 05月号
- 04月号
- 03月号
- 02月号
- 01月号
- 12月号
- 11月号
- 10月号
- 08月号
- 07月号
- 06月号
- 05月号
- 04月号
- 03月号
- 02月号
- 01月号
- 12月号
- 11月号
- 10月号
- 07月号
- 06月号
- 05月号
- 04月号
- 03月号
- 02月号
- 01月号
- 12月号
- 11月号
- 10月号
- 09月号
- 07月号
- 06月号
- 05月号
- 04月号
- 03月号
- 02月号
- 01月号
- 12月号
- 11月号
- 10月号
- 09月号
- 08月号
- 06月号
- 05月号
- 04月号
- 03月号
- 02月号
- 01月号
- 12月号
- 11月号

[携帯ページ]
fukushimakodomo.net/m/
特集
- ●未来のふくしまづくり「これからの農業」(2012年04月号)
- ●見直そう、毎日のごはん。(2012年02月号)
- ●エネルギーを知る・まなぶ・えらぶ。(2012年02月号)
- ●学校で!おうちで!アイデア運動はじめよう!(2011年12月号)
- ●お父さん・お母さんとこころケア、考えよう!(2011年12月号)
牧場の物語。
2007年09月号

鏡石町 岩瀬牧場
鏡石町に百三十年ほど前に生まれた岩瀬牧場には、語りつぐべきさまざまな歴史がのこされています。
「先人のはたらきを 子どもたちに伝えたい」
お話/前 岩瀬牧場歴史資料館館長 小林 申さん
私は、第二次世界大戦が終わるころに、東京から福島県鏡石町に疎開してきました。もちろん、はじめは町のことも岩瀬牧場のことも、くわしくありませんでした。
その私が岩瀬牧場にかかわるようになったのは、約20年前です。岩瀬牧場に残る様々な資料や物を調べていく中で、たくさんの魅力を発見しました。歴史は、先人によって生み出され今に伝えられるもの。それは、みなさんの住む町にも残っているはずです。まずは岩瀬牧場から歴史の魅力を感じとってください。
1)岩瀬牧場の誕生
明治時代、鏡石町周辺は人の手が入っていない広大な野原でした。当時、東北地方をめぐり歩いていた明治天皇は、総理大臣だった伊藤博文に、鏡石町の土地の開拓を命じました。それが、岩瀬牧場が生まれたきっかけです。
岩瀬牧場の土地は、“宮内省御開墾所”として開拓され、そこは後に皇族のための“御料牧場”として誕生しました。当時は、白衣を着た飼育係が牛のお乳をしぼり、それを皇室にさしあげていました。

2)日本初の西洋牧場
明治40年には、観光牧場として再スタートをきり、一般の人たちにも開放されるようになりました。岩瀬牧場は、オランダからホルスタイン種という乳牛13頭や、飼料をたくわえるサイロ、トラクターなど酪農に使う機械をたくさん輸入し、国内で初めて、西洋式の酪農方法を取り入れました。
オランダでは、牛を飼うと鐘をプレゼントする習慣があり、岩瀬牧場に45kgもの鐘がおくられました。その鐘の音は、牧場ではたらく人たちに、仕事の始まりや休けいの時間を知らせていました。

3)〈牧場の朝〉の舞台
文部省唱歌〈牧場の朝〉が作られたのは、今から74年前です。多くの唱歌と同じように、この〈牧場の朝〉も作詞者がはっきりしていませんでした。しかし、1973年に〈牧場の朝〉に関する資料がみつかってからは、作詞者が杉村楚人冠(※)であることや、岩瀬牧場が唱歌の舞台となったことが証明されました。
現在は、岩瀬牧場のとなりにある鳥見山公園に、〈牧場の朝〉の歌碑が建てられています。鏡石町には、県内外から〈牧場の朝〉のルーツを学びに、たくさんの小学校の子どもたちが見学にきています。
(※)新聞記者。大正7年発行「中学国文教科書」に掲載された紀行文に、岩瀬牧場の朝の様子を記したものがあった。

4)牧場のこれから
「岩瀬牧場に行ったことがある」という子の中に、岩瀬牧場が誕生したきっかけや、ここが日本初の西洋牧場であることを知っている子はどのくらいいるでしょうか。
オランダから輸入した乳牛の血統書や〈牧場の朝〉の歌詞にも出てくる鐘、そして当時の牛舎や倉庫など、岩瀬牧場に残るさまざまなものから、当時の様子にふれてみませんか?

キッズたんけん隊の酪農体験 バター作りにチャレンジ!
ふだんの食事には、牛乳やチーズ、ヨーグルトなど、牛のお乳から作られる乳製品がいっぱい。
岩瀬牧場歴史資料館を見学したキッズたんけん隊は、スタッフにならってバター作りを体験しました。
↓↓↓↓↓当日のたんけん隊の様子はコチラをチェック!!↓↓↓↓↓
http://www.fukushimakodomo.net/staff/kids.php?itemid=62
岩瀬牧場と地域の子どもたち 〈牧場の朝〉にほこりをもって。
鏡石町立第一小学校は、岩瀬牧場と同じ町内にあり、チャイムには<牧場の朝>が流れます。しかし、子どもたちにとって岩瀬牧場はあまりにも身近にあるため、ふだん意識することは少ないそうです。
子どもたちが、岩瀬牧場についてあらためて考えたのは、最上さん(※)が来校した時です。最上さんは、「地域の子どもたちに、岩瀬牧場の歴史を伝えたい」と、牧場が誕生したきっかけから<牧場の朝>にまつわるお話を紙しばいで伝えています。
「子どもたちは、この機会を通して岩瀬牧場の歴史におどろくとともに、ほこらしく思えたようです。紙しばいの後に、みんなで<牧場の朝>を歌った時は、『鐘の音の部分をきれいに歌いたい』『朝の牧場の歌なんだね』とイメージをふくらませていました」と吉成先生は言います。最上さんから聞いたお話を、子どもたちが次の世代に伝える日がきっと来ることでしょう。
(※)鏡石町のお医者さんであり、岩瀬牧場の調査に長く関わった、最上寛さんの娘さんです。最上さんは、お父さんが調べた岩瀬牧場の歴史を、より多くの子どもたちに広めようと活動しています。



